ホンダN-WGNの自動車アセスメント結果について確認しました

ホンダ

今回も令和元年の自動車アセスメント結果から、まだ確認していなかったホンダN-WGNについて、感想を述べたいと思います。

はじめに

N-WGNはホンダの軽自動車では最も新しく発売された車になります。

令和元年度の自動車アセスメント結果では予防安全性能評価でニッサン デイズに後れを取っているものの、衝突安全性能評価では逆に上回っています。

予防安全性能評価

予防安全評価は以下の通りです。

被害軽減ブレーキ[対車両]32.0 /32.0
被害軽減ブレーキ[対歩行者]67.1 /80.0
車線逸脱抑制16.0 /16.0
後方視界情報6.0 /6.0
高機能前照灯1.4 /5.0
ペダル踏み間違い時加速抑制1.2 /2.0
TOTAL123.7 / 141

まず、被害軽減ブレーキ(対歩行者:昼間)試験で失点しています。

被害軽減ブレーキ(対歩行者:昼間)試験

CPNOシナリオの車速45km/hの試験で3回中3回とも減速したが、停止できませんでした。(「CPNO(Car-to-Pedestrian Nearside Obstructed)」とは、試験自動車の進行方向に対して試験用ターゲットが左側から横断し、その手前に遮蔽用車両を設置して行う試験シナリオをいいます。)

45km/h1回目25.8km/hまで減速したが、衝突
2日目38.6km/hまで減速したが、衝突
3回目32.4km/hまで減速したが、衝突

また、子供ダミーを使用してのCPNOシナリオでも車速40km/hの試験で3回中3回とも減速したが、停止できませんでした。

40km/h1回目10.1km/hまで減速したが、衝突
2日目20.9km/hまで減速したが、衝突
3回目22.1km/hまで減速したが、衝突

被害軽減ブレーキ(対歩行者:夜間[街灯あり])試験でも失点があります。

被害軽減ブレーキ(対歩行者:夜間[街灯あり])試験

CPFシナリオにて車速50km/hの試験で3回中1回で減速したが、停止できず、車速55km/hの試験では3回中1回で装置が作動せずに衝突、車速60km/hの試験でも3回全てで減速したが、停止できませんでした。(「CPF(Car-to-Pedestrian Farside)」とは、試験自動車の進行方向に対して試験用ターゲットが右側から横断する試験シナリオを言います。)

50km/h1回目停止成功
2回目33.2km/hまで減速したが、衝突
3回目停止成功
55km/h1回目停止成功
2回目装置作動せず
3回目停止成功
60km/h1回目10.8km/hまで減速したが、衝突
2日目24.8km/hまで減速したが、衝突
3回目59.8km/hまで減速したが、衝突

CPFOシナリオでも車速60km/hの試験で3回行って、全てで減速したが、停止できませんでした。(「CPFO(Car-to-Pedestrian Farside Obstructed)」とは、試験自動車の進行方向に対して試験用ターゲットが右側から横断し、その手前に遮蔽用車両を設置して行う試験シナリオを言います。)

60km/h1回目51.2km/hまで減速したが、衝突
2日目36.3km/hまで減速したが、衝突
3回目34.7km/hまで減速したが、衝突

上記は基準評価試験での結果です。

「基準評価試験」とは、CPF 及び CPFO の各シナリオにおいて、以下の設定条件を組み合わ
せ、全ての試験車速について実施する評価試験をいいます。

  • 設定衝突ポイントのラップ率:50%
  • 試験用ターゲット速度:5km/h

「ラップ率」とは、試験自動車の車両右端の横位置と試験用ターゲットの横位置の差分を試験
自動車の全幅で除した値をパーセント率で表したものをいいます。

簡単に言うと、ラップ率50%は車両前面中央での衝突を想定しているということです。

試験用ターゲットとは歩行者ダミーを指しています。

この他、部分評価試験と言うものもあり、こちらでも車速45km/hの試験で3回中2回で減速したが、停止できませんでした。

45km/h1回目停止成功
2日目14.8km/hまで減速したが、衝突
3回目18.2km/hまで減速したが、衝突

「部分評価試験」とは、CPF シナリオの基準評価試験の条件から以下の設定項目を一つだけ変
更し、代表車速でのみ実施する評価試験をいいます。

  • 設定衝突ポイントのラップ率:25%及び 75%
  • 試験用ターゲット速度:8km/h

更に被害軽減ブレーキ(対歩行者:夜間[街灯なし])試験でも失点があります。

被害軽減ブレーキ(対歩行者:夜間[街灯なし])試験

CPFシナリオでは車速30km/hの試験で停止に成功したもののそれ以上の車速では減速はしますが、ことごとく衝突しています。

35km/h1回目11.9km/hまで減速したが、衝突
2回目19.3km/hまで減速したが、衝突
3回目8.2km/hまで減速したが、衝突
40km/h1回目24.4km/hまで減速したが、衝突
2回目22.8km/hまで減速したが、衝突
3回目24.8km/hまで減速したが、衝突
45km/h1回目25.7km/hまで減速したが、衝突
2日目32.1km/hまで減速したが、衝突
3回目29.0km/hまで減速したが、衝突
50km/h1回目31.6km/hまで減速したが、衝突
2日目38.9km/hまで減速したが、衝突
3回目42.5km/hまで減速したが、衝突
55km/h1回目47.4km/hまで減速したが、衝突
2日目52.2km/hまで減速したが、衝突

うーん。これはひどい。

CPFOシナリオにおいても、車速40km/hの試験で3回中1回で減速したが、停止できず、車速50km/hの試験でも3回中2回で減速したが、停止できませんでした。

40km/h1回目15.3km/hまで減速したが、衝突
2回目停止成功
3回目停止成功
50km/h1回目21.6km/hまで減速したが、衝突
2日目22.2km/hまで減速したが、衝突
3回目停止成功

次に部分評価です。

部分評価でも残念な結果となっています。

ラップ率が25%及び 75%、歩行速度が8km/hという全ての項目について車速40km/hでそれぞれ3回テストしましたが、全て減速したが、停止できないという結果に終わっています。

45km/h1回目37.2km/hまで減速したが、衝突
2回目36.9km/hまで減速したが、衝突
3回目30.1km/hまで減速したが、衝突
ラップ率25%
45km/h1回目30.6km/hまで減速したが、衝突
2回目32.9km/hまで減速したが、衝突
3回目24.5km/hまで減速したが、衝突
ラップ率75%
45km/h1回目24.6km/hまで減速したが、衝突
2回目30.3km/hまで減速したが、衝突
3回目32.9km/hまで減速したが、衝突
歩行速度8km/h

N-WGNは夜間、自動ブレーキは機能しないと考えたほうが良いですね。

この他、高機能前照灯での減点は自動防眩型前照灯(前方の先行車や対向車を検知し、眩しさを与えないようハイビームの照射範囲のうち当該車両のエリアのみを部分的に減光します。)の機能が付いていないため評価されなかったこと、自動切替型前照灯(前方の先行車や対向車を検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替えます。)の機能が30km/hからの作動であることが原因となっています。

衝突安全性能評価

続いて衝突安全性能評価です。

以下の通りです。

フルラップ前面衝突(運転席)レベル 5 /511.15/12
フルラップ前面衝突(助手席)レベル 5 /511.09/12
オフセット前面衝突(運転席)レベル 5 /510.53/12
オフセット前面衝突(後席)レベル 5 /511.30/12
側面衝突(運転席)レベル 5 /512/12
後面衝突頚部保護 (運転席)レベル 5 /510.63/12
後面衝突頚部保護 (助手席)レベル 5 /510.63/12
歩行者保護 (頭部)レベル 5 /53.17/4
歩行者保護 (脚部)レベル 5 /54/4
シートベルト着用警報レベル 4 /53/4
TOTAL88.7/100

衝突安全性能ではシートベルトの項目以外は全て最高レベルを獲得していますね。

すばらしいです。

シートベルト着用警報ではニッサン デイズと同じく後部座席のシートベルト非着用を音で警告を出す機能が付いていないことで減点され、レベル4となっています。

まとめ

予防安全性能評価は少し残念な結果になっています。

自動ブレーキ性能は軽自動車ではニッサンがトップの機能を有しています。

しかもニッサンは今年更に機能アップを行っています。

一方ホンダはこれ以上の性能アップは見込めないのではと考えています。

N-WGNに付いている自動ブレーキはホンダセンシングの第二世代、つまりボッシュ製です。

別記事(ホンダセンシングは新型フィットから第三世代へ)で書いているようにホンダとボッシュは関係を解消しているので今後、ボッシュ製自動ブレーキの性能アップが図られることはないでしょう。

性能アップするためには第三世代のホンダセンシングに切り替えなければなりませんが、それにはかなりの費用がかかるでしょうから可能性は低いと考えます。

ホンダの軽自動車における夜間自動ブレーキがそれなりの性能を持つのは次のN-BOXが開発されるまで待たなければいけないかもしれません。

この点を考慮すると安全性を重視して軽自動車を選ぶ際におすすめできるかというと、微妙です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、またの機会にお会いしましょう。

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