ホンダ、自社開発削減により技術者流出中

ホンダ

この情報は三栄書房刊ニューモデルマガジンX 1月号からのものです。

 

ホンダ四輪研究所からの若手エンジニアの離脱が止まらないようです。

昨年末の冬のボーナス後にホンダを辞めた方もいらっしゃったことでしょう。

そもそもこの流れはいつから始まったのでしょうか?

前社長の方針

ホンダの前社長の時代にかってのホンダにあった「独創性」、「夢」といった文化が壊されたと語る人もいます。

前社長はホンダが生き残るためには生産、販売の拡大が必要と考えていました。

しかし、ホンダの開発リソースでは規模の拡大は不可能なことから、徹底的なコストダウンを行うべく、メガサプライヤーからの機能買い(俗称ポン付け:機能ごと買ってきてそのまま取り付けて自社で開発しないこと)を推し進めました。

思わぬ誤算

ところが機能買い部品として調達したフィット、ヴェゼルのDCTは評価不足もあって、不具合の発生でリコールを多発させてしまいました。

これにより前社長が進めていた拡大路線は修正が必要となってしまいました。

機能買いの流れは変わらず

しかし、拡大路線によって仕事の進め方、内容は大きく変わり、独創性や夢といった文化は失われていき、販売台数を拡大するために車種のバリエーションを増やして、モデル周期を短縮するスピード開発へと移っていきました。

また、サプライヤーを叩いてのコストダウンも進められ、まるでトヨタのような会社を目指しているかのような印象を受けたといいます。

こうした仕事の進め方は現社長となっても継承されています。

去っていく技術者

ホンダから去っていく若手エンジニアはこのままホンダにいても技術スキルの向上や先進的な研究ができず、エンジニアとしてのキャリアアップができない、技術トレンドにもついていけないと考えてホンダを離れる人が多いのでしょう。

しかし、中にはかつてのような独創性や夢のあるホンダらしいクルマの開発をしたくて入社したのに現在のホンダではそれが望めない。

だから離職するといった人もいます。

離職する人は比較的優秀で各部署での評価も高く、ホンダ好き、将来を期待されていたような人が多いとのことです。

もちろん全てのホンダ好き、将来有望な人材がいなくなってしまう訳ではないでしょう。

しかし、ホンダファンが期待するクルマ、満足するクルマを今後も発表していけるかが心配になります。

これからのホンダ

今のホンダは販売台数や利益率に執着しすぎているように思います。

最近のホンダのクルマは価格が全般的に高いと思いませんか?

だから価格が比較的安い軽の
N-BOXしか売れていないのではないでしょうか?

売れないクルマのバリエーションを増やしても何の意味もありません。

むしろ生産コストがかかるだけです。

2月に発売の新型フィットは5種類のバリエーションがあるようですが、そんなに必要でしょうか?

ジーボには多すぎるような気がしてなりません。

2年も経過したら、クロスターともう1種類だけになりそうな気がしてなりません。

フィットがどのような価格で売り出されるかは今のところわかっていませんが、かつてのフィットのように買い得感のある、使い勝手の良いクルマであって欲しいものです。

しかし
、機能買い路線は今後も変わらないようです。

現社長は「技術者のエゴにこだわってはいけない」と言って「独創性」や「夢」よりも現実的な採算重視で経営し、機能買い路線を推し進める方針です。

おそらく選択と集中により機能買い分野は今後増えていくでしょう。

ここ
20年の日本企業を見ていると選択と集中によって弱い部分を切るが、やがて強みを持った部分も中国企業に追いつかれ、弱くなっていく。

そして、弱くなったからまた切るという流れでどんどん先細っていく企業が多かったと感じています。

ホンダもこの路線で進んでいるように思えてなりません。

最後にはニッサンやスバルのように外資系企業やトヨタに飲み込まれるのではないか?と考えてしまいます。

今年以降ホンダが伸びていくのか?

機能買い路線でもホンダファンを満足させられるのか?

注目していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、またの機会にお会いしましょう。

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