10月23日にJNCAPからスバル「フォレスター」の予防安全評価の結果が発表されました。
フォレスターは2018年に試験を受けているのに今年も受験しています。
何か変わったのでしょうか?
2019年の6月に改良モデルが投入されているので、制御が変更になったのかもしれません。
これを機会に2019年で新たに追加された夜間歩行者試験を受けることにしたのでしょうか?
何故に2年連続受験?
「フォレスター」の試験状況をさかのぼってみると、先代型も2度受験しています。
更に他の車種ですが、「レヴォーグ」も2回受験しています。
このことから考えると、改良があれば、受験するという姿勢なのかもしれません。
姿勢としては素晴らしいですが、それならユーロNCAPの試験を受けるべきなのに受けていないのは疑問です。(スバルがユーロNCAPを避けている理由とは?)
試験の詳細結果を見ると、被害軽減ブレーキ[対歩行者]の夜間部分のみ異なり、その他の結果値については2018年と同様とわかりました。
どうやら試験項目が変わった点のみ試験を受けたようです。
これまでも同様な対応をしてきていたのだと考えられます。

試験結果
メーカー | スバル |
試験車等 | フォレスター |
グレード | Premium |
排気量 | 2,498cc |
被害軽減ブレーキ[対車両] | 32.0/32.0 |
被害軽減ブレーキ[対歩行者] | 70.4/80.0 |
車線逸脱抑制 | 16.0/16.0 |
後方視界情報 | 6.0/6.0 |
高機能前照灯 | 5.0/5.0 |
ペダル踏み間違い時加速抑制 | 2.0/2.0 |
さて、2018年の試験で使われたグレードはTouringでしたが、今回はPremiumのようです。
自動ブレーキ的には差分がありませんので、グレードの違いが影響することはないと考えます。
詳細結果をみると対歩行者(夜間街灯あり)で時速60㎞まで完全停止できています。
ところが、対歩行者(昼間)では時速40㎞で止まれない場合があった結果となっています。
不思議に思い、2018年の結果を確認すると全く同じ結果でした。
これらを総合して考えると、対歩行者(昼間)は今年は試験していないのだろうと想像できます。
一方対歩行者(夜間街灯あり)で時速60㎞まで完全停止できていることから、2019年式の「フォレスター」の自動ブレーキ性能が上がったと考えられます。
但し、夜間街灯ありでも対向車があり、その背後から人が飛び出してくるシナリオでは時速50㎞で止まれませんでした。
まとめ
結局いかに早く人を検知してブレーキをかけるかで止まれる、止まれないが、決まってきますから、やはりアイサイトVer3のカメラの広角度の狭さがこの結果を生んでいるのでしょう。
早くVer4の投入をしないと、安全を売りにしているスバルとしては苦しいですね。
そのアイサイトVer4を搭載したレヴォーグは2020年の後半に登場とか。
その時点のトレンドに沿った仕様・性能を搭載できているのかが重要です。
時代遅れでない性能の自動ブレーキの搭載を期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。
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