
10月18日にトヨタ「ヴィッツ」改め、「ヤリス」が発表されましたね。
来年の2月に発売と言うのに4カ月も前に発表とはどういうことでしょうか?
さっぱりわかりません。
おまけにトヨタのWebにも「ヤリス」のページが出来ています。
もうご覧になりましたか?
外装から内装まで紹介されており、ティザー広告のレベルではありませんでした。
もう発表したのだから当然か…(;^_^A。
今回は発表されている写真を見てのデザインの感想について書きたいと思います。
フロントデザイン

フロントガラスはやや寝過ぎ感があります。
ボンネットにはフロント中央のエンブレム左右からフロントウィンドウに向かってやや広がっていくラインが入っています。
ヘッドライト付近はカローラのようなキーンルックではありませんが、中央に大きく黒で統一されたグリル+バンパーがカローラに似ていると感じます。
昔のミツビシ「ギャランフォルティス」のジェットファイターグリルの変形といった印象も受けますね。
中央のエンブレムはこれまでの「ヴィッツ」と異なり、トヨタエンブレムに変わっています。
全チャンネルで販売することをみこしての対応だと思います。
エンブレムは伝統的な盛り上がった感じです。
この感じ、ジーボはあまり好みではありません。
とはいっても全体のイメージとしてはバランスが取れていて、悪くない印象です。
サイドデザイン

やや吊り上がったヘッドランプの端から後部ドアの中間あたりまでラインが入っています。
このラインに重なって、後方にワイド感を出すためか、タイヤハウスを拡大したように見える深めのキャラクタラインが入っています。
また、前方ドア下側にもラインが入っています。
これらのラインは風をうまく後ろに流すために入れられているのかもしれませんが、ジーボはサイドのラインはデザイン的に不要だと思っています。
無いほうがスッキリして良いと思います。
また、後部ドアの窓が後ろに行くにつれて上に上がっているのも良くありません。
斜め後方の視界は悪く、後部座席に座った人も窮屈な感じを受けてしまうでしょう。
Webには「見通しのいい視界と運転操作に配慮したドライバーファーストな運転空間」と記載されています。
前さえ見通しが良ければいいというものではないと思います。
そしてこの記載から思うに、このクルマは後部座席の人のことはあまり考えられていないようです。
これもグローバルカーの悪影響ではないでしょうか?
日本での使われ方が一切考慮されておらず、海外での仕様を日本に持ち込んでいる感じを受けます。
これではいくらクルマとしての基本性能が良くても日本では売れないと思います。
ライバルのニッサン「ノート」やホンダ「フィット」の後部座席が広く使いやすいのとは対照的です。
後部座席はめったに使わないと割り切るのならば、5ドアにせず、3ドアハッチバックにしてもらったほうが車体の剛性も上がって良いと思います。
リアデザイン

全体の印象としては良いと思います。
ロアの黒部分を大きく取って全体のバランスを整えています。
ガラス面はもっと広く取って欲しかった。
左右のテールランプを黒で囲ってつなげている部分はボディカラーが赤系だとカッコよく見えます。
ハッチはもっと下まで開くようにしてほしい。
ハッチの最下部が高めで荷物を載せる際に不自由に思います。
まとめ
「ヤリス」は総じてデザイン優先のクルマです。
機能性はデザインの犠牲になっていると感じます。
クルマとしての基本性能はニュルブルクリンクでテストを行ったりしているのである程度高い性能を有していることでしょう。
欧州ではWRCラリーに参加していることもあり、若い男性に人気が出るかもしれませんが、日本で売れるかはわかりません。
日本での使い方にマッチしないと考えるからです。
日本での現行ヴィッツのユーザーの大半は女性なのではないでしょうか?
現行ヴィッツの後期デザインも落ち着きがなく、奇抜すぎて受け入れられていない感じを受けます。
なので、同じ流れのデザインである「ヤリス」が日本の女性にウケるかは疑問があります。
果たして売れるのか売れないのか?
来年の2月以降の販売実績は注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。
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