タイヤの新しい可能性を考えるブリヂストン、住友ゴムは画期的センシング技術

ここ数年でアジア勢の格安タイヤが勢いを増しています。大手タイヤメーカはこれに対して様々な生き残り策を講じています。コンチネンタルは今ではタイヤメーカというよりはハイテクデバイスメーカとなっていますし、ミシュランはカナダやインドネシアのタイヤ企業を買収しています。そんな中、ブリヂストンはオランダの地図大手トムトムの子会社トムトム・テレマティクスを1100億円という金額で買収しました。そのねらいはどこにあるのでしょうか?

ブリジストンが目指しているのは「タイヤのインテリジェント化」。2015年にはタイヤに加速度センサを組み込んで路面状態をリアルタイムで把握する技術「CAIS(カイズ)」を発表し、実際に北海道の高速道路の路面亜kンりなどに採用されています。

一方、トムトム・テレマティクスはトムトムのカーナビ搭載車から集まる情報を収集して、サービスを行ってきた会社です。

ブリヂストンはブリヂストンのタイヤを装着するクルマから得られる情報を通信デバイスを通じて収集し、本格的なサービスにして収益化をはかろうとしています。トムトム・テレマティクスの買収はその布石と言えるでしょう。

ブリヂストンはこれ以外にも運送業者に向けたタイヤのトータルサービス(購入にパンク修理やトレッド面の張替えまで組み込んだもの)や鉱山などで使われる建機やトラックに向けたタイヤの遠隔監視サービスも行っています。どのサービスにおいても今後重要となるのは「タイヤをネットワークに接続するコネクティング技術」です。ブリヂストンはあくまでもタイヤにこだわってハイテク化を進めていく方針のようです。

いやータイヤにもセンサが普通に埋め込まれる時代がもうすぐやって来るのですね。

でも、タイヤにセンサ付けて何かいいことがあるんでしょうか?

パンクや路面のすべり具合などはクルマのほうでも検知できそうなので今一つピンときません。

どちらかというとユーザー目線というよりブリヂストンに膨大なデータが蓄積できるというメリットの方が大きいように思います。

タイヤメーカとして独自にデータを蓄積したいという気持ちはわかりますが、それによってタイヤの価格が上昇するのは納得できませんね。

タイヤにセンサを付けることによってユーザにとって良いサービスができるように考えて欲しいものです。

住友ゴムの画期的なセンシング技術

ファルケンで知られる住友ゴムがドイツで「タイヤ・テクノロジー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

評価されたのは「センシングコア」と呼ばれる技術です。

住友ゴムはもともと車輪速センサーを使ってタイヤの空気圧低下を検知する「DWS」というシステムの先駆者です。
「センシングコア」はこの「DWS」を発展させたもので、空気圧低下はもちろんのこと、路面の滑りやすさや4輪の荷重変化、タイヤの摩耗などをリアルタイムに推定できます。
画期的なのは追加センサーなどを必要とせずにブレーキ周辺につけた車輪速センサーとソフトウェアだけでシステムが完成している点です。

つまり、この技術は住友ゴムのタイヤユーザーでなくても利用でき、将来の自動運転やカーシェアリングを見据えた際にとても有益です。

たとえば、カーシェアリングではクルマの使用者が刻々と代わるためタイヤの摩耗などが見落とされやすいと考えられます。
また、路面の凍結、特に厳寒地のブラックアイスはカメラでは補足しにくく、その判定が自動運転技術の課題ともなっています。

「センシングコア」はシンプルな仕組みで上記のような課題を一挙に解決できる可能性を秘めています。
更にGPS情報と紐づけてユーザーデータをクラウド上に保存すれば、道路ごとの路面情報データベースを作ることも可能になります。
自動車メーカと連携することで一挙に普及するかもしれませんね。

この話題は先のブリヂストンと比べるとユーザーにメリットがあり、とても好感が持てます。さすがは賞を貰うだけのことはあります。自分たちのタイヤだけでなく、全てのタイヤで利用できるところがすばらしい。

単に主導権を握りたいだけかもしれませんが、ユーザーにメリットがある案を出してくれるメーカーがどんどん現れてくるとうれしいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、またの機会にお会いしましょう。

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