こんにちは。ジーボです。
JNCAPから2月21日にマツダのCX-3,CX-5,CX-8の3台、
2月28日にホンダのインサイトの予防安全性能評価結果が公開されましたので紹介します。
CX-3は昨年2018年5月31日に大幅改良されたものだと思います。
また、CX-5は改良され、11月22日に発売されたものでしょう。
同じくCX-8も11月29日に発売された改良版だと思います。
マツダの自動ブレーキシステムは向上したのか?
ホンダ最新のホンダセンシングの性能はいかに?
目次
CX-3 20S PROACTIVE S Package 排気量1997cc

被害軽減ブレーキ | |
〇対車両 | 32.0/32.0点 |
〇対歩行者 | 47.2/65.0点(内、夜間22.4/40.0点) |
車線逸脱抑制 | 8.0/16.0点 |
後方視界情報 | 6.0/6.0点 |
高機能前照灯 | 5.0/5.0点 |
ペダル踏み間違い時加速抑制 | 1.6/2.0点 |
合計 | 99.8/126点 |
思ってたほど点数は高くないですね。むしろ低い。
アテンザの時もそうでしたが、対歩行者夜間の点数が今一つです。
また、対歩行者昼間も満点が取れていません。
CX-5 XD PROACTIVE 排気量2188cc
被害軽減ブレーキ | |
〇対車両 | 32.0/32.0点 |
〇対歩行者 | 54.8/65.0点(内、夜間30.3/40.0点) |
車線逸脱抑制 | 16.0/16.0点 |
後方視界情報 | 6.0/6.0点 |
高機能前照灯 | 5.0/5.0点 |
ペダル踏み間違い時加速抑制 | 1.6/2.0点 |
合計 | 115.4/126点 |
うーん。CX-5も傾向は同じですね。CX-3よりは点数が高いものの、対歩行者の昼間、
夜間ともに満点が取れていません。
どうしたの?マツダ?
CX-8 XD PROACTIVE 排気量2188cc
CX-8最新型
被害軽減ブレーキ | |
〇対車両 | 32.0/32.0点 |
〇対歩行者 | 54.4/65.0点(内、夜間29.4/40.0点) |
車線逸脱抑制 | 16.0/16.0点 |
後方視界情報 | 6.0/6.0点 |
高機能前照灯 | 5.0/5.0点 |
ペダル踏み間違い時加速抑制 | 1.6/2.0点 |
合計 | 115.0/126点 |
2017年には全項目で満点だったCX-8も2018年のテストではご覧の通り。
対歩行者昼間は満点が取れているのはさすが。
けど、夜間はまだまだという印象です。
思うに2018年はカメラや画像チップなどのデバイス、ソフトウェアともに
アップデートがなかったのでしょう。
これよりはボッシュ製ホンダセンシングの最新バージョンのほうが性能は
良さそうです。
インサイト EX 排気量1496cc

被害軽減ブレーキ | |
〇対車両 | 32.0/32.0点 |
〇対歩行者 | 64.8/65.0点(内、夜間40.0/40.0点) |
車線逸脱抑制 | 16.0/16.0点 |
後方視界情報 | 6.0/6.0点 |
高機能前照灯 | 1.4/5.0点 |
ペダル踏み間違い時加速抑制 | 1.2/2.0点 |
合計 | 121.4/126点 |
歩行者昼間があと0.2点で満点、夜間は満点。
ボッシュ製ホンダセンシングの最新バージョン優秀です!
N-VANの成績を上回っています。
まとめ
この結果を11月29日に発表された平成30年度自動車アセスメントの結果+CR-Vの結果に組み入れると以下の結果となります。
1位 トヨタ カローラスポーツ 124.4点
2位 スバル 新型フォレスター 122.3点
3位 ホンダ インサイト EX 121.4点
4位 ホンダ N-VAN +STYLE FUN HONDA SENSING 120.6点
5位 ホンダ N-VAN L HONDA SENSING 119.2点
6位 ホンダ CR-V EX 119.0点
7位 マツダ CX-5 XD PROACTIVE 115.4点
8位 マツダ CX-8 XD PROACTIVE 115.0点
9位 マツダ アテンザ 113.3点
10位 スズキ ソリオ/ソリオバンディット
ミツビシ デリカD:2/デリカD:2カスタム 111.1点
11位 マツダ CX-3 20S PROACTIVE S Package 99.8点
12位 ミツビシ ekスペースカスタム/ekスペース
ニッサン デイズルークスハイウェイスター/
デイズルークス 93.2点
13位 トヨタ カムリ、ダイハツ アルティス 76.6点
14位 スズキ クロスビー 63.9点
15位 ミツビシ エクリプスクロス 63.6点
16位 ホンダ オデッセイ 62.7点
以前CR-Vの情報が公開されたときに書きましたが、やはりインサイト、
ホンダ車の中では最後に登場しているだけあって、成績はホンダの中ではトップですね。
ホンダセンシングは最新のクルマが最高の性能であることを実証しました。
一方、意外だったのがマツダ勢。
小まめに性能向上する印象があるのでもっと均一に点数が取れると思っていましたが、以外にも車種によって大きく差が出る結果になっています。
マツダは車種ごとにチューニングしてないんじゃないかと思えます。
CX-8でチューニングしたものをそのまま使っているんじゃないかと勘ぐってしまいます。
均一な性能を出すためには車種ごとのチューニングは不可欠だと考えます。
車高ひとつとっても車ごとにバラバラなのですから、カメラの高さも変わってきます。
高さが変われば見え方も微妙に変わってくる。
それ相応のチューニングが必要になるのは当然です。
以前スバルのアイサイトでこんな話を聞きました。
アイサイト装着車でフロントガラスが交換になった場合、フロントガラス装着後、アイサイトのチューニングを行っていたそうです。
ガラス1枚でもそれぞれ特徴があるのでそのガラスに合った最適な状態にするための
チューニングです。
つまり、アイサイトは1台1台チューニングが行われていたことになります。
ただ、現在も同じことが行われているかは疑問です。
これはまだアイサイトver2が出てしばらくたった頃の話です。
その後、アイサイトを武器にスバルは販売を伸ばしました。
そして、ご存じのように完成検査不正が見つかっています。
不正の要因の一つとして生産が大幅に増加し、1台にかける検査時間を減らさないと追いつかない状態になっていたようです。
このような状況ではとても1台1台に時間をかけてチューニングを行っていたとは思えません。
話がそれましたが、それだけ敏感なシステムだということです。
平成30年度自動車アセスメントの結果を自動ブレーキの部分だけを見た場合、
現在トップを走っているのはトヨタ、その後にホンダが2番手で続いています。
マツダは一歩遅れた印象で3番手でしょうか。
ニッサンは検証されていませんので、過去の結果からみて、
マツダと同レベルだと考えられます。
ニッサンは3月28日に発表されるデイズがどんな性能で出てくるか注目です。
スバルのアイサイトは自転車検知ができるので何とかマツダ、
ニッサンに食いついていますが、4位です。
早くVer4を導入しないとジリ貧です。
しかし、Ver4が競争力のある性能で出てくるのかはわかりません。
この後にスズキ、ミツビシ、ダイハツが並んでいる状況だと思います。
但し、ミツビシはニッサンとの協業により自動ブレーキのシステムをニッサンと
共用する可能性が高いので一気に順位を上げる可能性があります。
自動ブレーキはまだまだ進歩する余地のある技術です。
メーカー同士(というかサプライヤー同士かも)切磋琢磨して
どんどん性能を向上させていってほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。