自動ブレーキを過信してはいけません。止まれない事もあります。

皆さんこんにちは。ジーボです。今回のテーマは「自動ブレーキを過信してはいけない」という話です。

はじめに

国土交通省から2018年4月に自動ブレーキについて、「場合によっては作動しない恐れがある」との注意喚起が出されました。

しかも、止まれない場合の条件を再現してテストした動画まで作り、公開しています。

国土交通省によれば2017年にユーザーから寄せられた「衝突被害軽減ブレーキに関する不具合の割合」で自動ブレーキがかからずに事故になったケースが82件発生していたということです。

これらのケースでは自動ブレーキのシステム自体は正常に作動していたが、何かの要因で自動でブレーキがかかる条件からはずれていてブレーキがかからなかったそうです。

国土交通省が公開した動画では「ブレーキがかからない条件」の一部を「スピード」、「路面」、「周囲」の観点で再現テストを実施しています。

スピード

「スピード」では既定の速度を超えて走行していた場合を取り上げています。

初期型のデミオ(自動ブレーキ作動上限速度は時速30km/h)で規定速度以下(時速20km/h)と規定速度プラス10km/h(つまり時速40km/h)でテストし、規定速度以上の時のみブレーキがかからず障害物に衝突している様子を紹介しています。

路面

滑りやすい路面

「路面」では雪道のように滑りやすい路面での走行を再現しています。

自動ブレーキは乾燥した路面での純正タイヤのミュー(タイヤと路面の接触面に働く摩擦力と、接触面に垂直に作用する圧力との比、ようは滑りやすさ)で設計されている為、雪道のような滑りやすい路面では制動距離(ブレーキがかかってから止まるまでの距離)がのび、止まれずに衝突するシーンを紹介しています。

急な下り坂

また、急な下り坂を走行しているケースも紹介されています。

12%勾配の下り坂と極端な例ですが、下り坂で制動距離がのび、止まりきれずに衝突するという結果になっています。

周囲

「周囲」の条件では、街灯のある夜道の走行や夕立ちの道路での走行、逆行の太陽のまぶしい道路の走行が試験されています。

街灯の明るさ

街灯程度の明るさで現行プリウスを時速30km/hで走行させているが、障害物に衝突している。

日中であれば対停止車両で時速50km/hでも停止できるはずなのにです。

夕立ち

夕立ちでの再現テストでは2016年JNCAP試験で満点を取っている現行型セレナを使用していました。

通常ならば時速60km/hで歩行者も検知し、停止する性能を持ちますが、ワイパーを高速に動かしても前方が視認しにくくなるような雨量では時速40km/hでも衝突しています。

逆光

逆光の太陽でまぶしい道路の再現ではアイサイトver3を搭載するレヴォーグを使用、障害物を認識してブレーキをかけたが、角度が変わって光がカメラに差し込むと障害物を見失い、ブレーキが解除されて衝突しています。

まとめ

実際には動画のケース以外でも歩行者の服の色や前走車のボディカラーなどによっては判別が間に合わず衝突する可能性があると言います。

自動車メーカーも日々テストを行い、性能向上を図っていますが、まだまだ回避できない想定外の条件は数多くあるでしょう。

自動ブレーキの付いているクルマに乗っている人は自分のクルマの自動ブレーキ性能がどの程度のものなのかをまず知っておいて欲しいです。

そのうえで国土交通省の動画のように止まれないケースがあることを理解して運転するようにしたいですね。

自動ブレーキはあくまでも運転車を補助する機能であって万能ではないということを理解しておく必要があると思います。

また、「止まれないならいらない」と考えないで欲しいです。

止まれない場合があるのは確かですが、無いよりはずっと良いからです。

自動ブレーキによって追突事故が7~8割減少したというデータも公表されています。

クルマを選ぶ時には、やはり自動ブレーキが付いているクルマを選ぶのが望ましいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、またの機会にお会いしましょう。

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