皆さんこんにちは。ジーボです。今回は3冊紹介します。
まず最初のお話は2016年発行、フィービー・ウォールさん作、なかがわちひろさん訳の「ソーニャのめんどり」です。
ソーニャのめんどり
ある日おとうさんが三羽のひよこをソーニャに渡していいました。
「ひとりで世話をしてみるかい?」
ソーニャはダンボール箱でひよこをかうことにしました。
「わたしおかあさんになってあげるね。」
ひよこにそう話しかけ、たいせつにそだてました。
やがてひよこはどんどん大きくなり、りっぱなめんどりになりました。
そんなある日の夜、おそろしい音がしてソーニャは目を覚ましました。
いそいでめんどり達の様子を見に行くと、そこには…
ソーニャの成長
ソーニャは何歳ぐらいでしょうか?
めんどりのお世話ができるくらいですから、おそらく小学3年生、9才ぐらいだと思います。
毎日早起きしてとりたちのえさやりや小屋のそうじなどを行うソーニャは立派に自立していると思います。
また、ひよこをそだてることで思いやりややさしさを学んだことでしょう。
そして、お話の後半で悲しい出来事を経験します。
その時、おとうさんはやさしく励まします。
ソーニャは悲しみながらも経験した出来事を受け入れます。
それはソーニャを一歩大人へ近づけるものだったと思います。
このお話はめんどりをそだてることで成長するソーニャのお話といえます。
海外の子どもたちはソーニャのような経験を通して成長していくのでしょうね。
また、親はその時々で子どもと話し合い、助言をしていく。
そういった中で子どもたちは自分の考えをしっかりと持っていくのでしょう。
このお話は小学校中学年の子どもたちの良い教材になると思います。
学校の先生は是非取り上げてみてください。
日本の親御さんたちはジーボも含めて子どもと話し合う機会が海外に比べると少ないような気がします。
もっともっと子どもたちと話し合いましょう。
ゆうやけひつじ
続いてのお話は2008年発行、武鹿悦子さん作、宮本忠夫さん絵の「ゆうやけひつじ」です。
このお話はおかあさんひつじと8ひきの子ひつじたちの引っ越しの様子を描いたもので、年少さん以下のお子さん向けの作品です。
今日はお引っ越しの日です。
おかあさんひつじは8ひきの子ひつじたちをつれておとうさんひつじの待つ新しいおうちにむけて出発しました。
野原を通り、森をぬけ、丘をこえて…
みんなは無事に新しいおうちにたどり着けるでしょうか?
ハラハラドキドキ
引っ越しといっても新しいおうちへ歩いていくだけなのですが、途中いろいろなハプニングにあいます。
読んでいる子どもたちはハラハラドキドキ、やっと新しいおうちへついて、ああよかったとホッとするでしょう。
お子さんと一緒にハラハラドキドキしてください。
新しいおうちに着くころには空はゆうやけに染まっています。まるでホッとしたあったかい心を表現しているかのようです。
そんなところから題名が「ゆうやけひつじ」となったのかもしれませんね。
みんながおしゃべりはじめるぞ
最後は2009年発行、いとうひろしさん作の「みんながおしゃべりはじめるぞ」です。
このお話の主人公はぼくはみんなとかくれんぼをしている時に石の声を聞きます。それから色々なもののおしゃべりが聞こえてきました。
かくれんぼをしていたみんなも色々なもののおしゃべりが聞けるようになりました。
なぜでしょうか?
それは色々なものに同じ気持ちで近づいたからでした。
相手の気持ちを考えること
このお話は通常ではありえないことをおもしろく書いていますが、大切なことも書かれていると思いました。
それは相手の立場に立って考えてみようということです。
お話では物と同じ気持ちで近づくことでおしゃべりが聞こえるようになりましたが、人間でも同じことが言えるのではないでしょうか?
相手の気持ちを考えながらに近づくことで相手も心を開いてくれると思います。
本は小さいお子さんから楽しめると思いますが、小学校低学年まで読める本だと思います。
親御さんたちはこのお話を読んだ後、お子さんと一緒にこの本について話し合ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。