皆さんこんにちは。ジーボです。今回はピクニックをテーマに2冊紹介します。
おつきみピクニック
最初のお話は2009年発行、いちかわなつこさん作の「おつきみピクニック」です。
表紙を見るとカメが3匹、月をながめながら食事をしています。
あんまり歩くのが遅いので朝ピクニックに出かけたら目的地に夜着いたというお話かな?と思って本を開きました。
読んでみると全く違ったお話でした。
最初からお月見を目的としたピクニックだったのです。
考えてみれば動物の多くは夜行性です。
そんなところからこのお話が生まれたのかもしれません。
このお話の主人公は表紙の通り、おかあさんのカメとこどものカメ2匹です。
お月見をするためにいけのひろばまでおべんとうをもって出発しました。
途中、同じようにお月見に行くはりねずみの親子に出会ったり、ももんがに出会ったりします。
そして危険なフクロウにも。
カメの親子はフクロウに見つからないようにしながら、いけのひろばへ向かいます。
そして…
このお話はいけのひろばへつくまでのワクワクやドキドキを楽しんだり、お月見をしている動物たちの様子を楽しめるお話になっています。
また、お話を楽しむ以外の楽しみ方もできます。
例えば、絵の中にはお話にでてこない動物たちもたくさん描かれています。お子さんと動物探しをするのも楽しいと思います。
動物たちはぜんぶで何種類いるでしょうか?
数えてみるのも楽しいと思います。
皆さんはお月見をしたことがありますか?
静かに見ていると色々なことを考えてしまいます。
おかあさんのカメも考えることがあったようです。
何を考えたかは本を見てのお楽しみです。
こじまのもりのかわべのピクニック
続いてのお話は2007年発行、あんびるやすこさん作・絵の「こじまのもりのかわべのピクニック」です。
作者のあんびるさんはテレビアニメーションの美術設定担当だったそうです。
お話の最初と最後に森の情景を描いているところが出てくるのですが、テレビアニメのような演出だなと思いました。
表紙は2匹のかわいい動物がかわべにピクニックに行った時のスナップ写真のようです。
本の中の絵もその時々のようすをスナップ写真のように描いています。
お話の最初と最後に森の情景を描いているところがテレビアニメのような演出だなと思いました。
絵に描かれている動物が何なのか?
実はジーボ、表紙だけではわかりませんでした。
ページをめくって読んでみて初めてねずみだとわかりました。
さて、本の内容ですがとても味のあるお話でした。
主人公はいつも家の見えるのいばらのしげみまでしか出かけたことがないおくびょうな こねずみちゃんです。
のいばらのさきに出かけて行きたいのになかなか勇気がでません。
そこにのねずみのおばさんが現れ、川に出かけようとさそいます。
そして…
ちょっぴりひっこみじあんのお子さんに勇気をあたえてくれる本です。
自分の世界の先にあるすてきなことへのとびらをあけてみようとはげましているようです。
おくびょうな子どもたちはなかなか自分から進んで新しいことに挑戦するのがむずかしいと思います。
そんな時にやさしくせなかを押してくれる大人がいると新しい世界が広がり、子どもたちに良い経験をあたえてくれるでしょう。
でも、良いことだからといってむりやりやらせようとするのはよくないです。
お子さんがやりたくないときはあきらめましょう。
きっとやりたいことがほかにあるはずでしょうから。
この本を読んで、お子さんに「やりたいことがあればやってみるときっと楽しいことがある」ということを伝えてあげて欲しいと思います。
やりたことはやってみよう。おそれることはなにもありません。
こねずみちゃんはこんどは自分だけで新しい世界にとびこむことができるでしょうか?
少しづつ自立していければ良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。