皆さんこんにちは。ジーボです。今回はぞうにまつわるおすすめのお話を3つ紹介します。
ぞうさんのふとん
まず最初のお話は2007年発行、鬼頭 隆さん作、福田岩緒さん絵の「ぞうさんのふとん」です。
登場人物はげんきくんという男の子とおねえちゃんのしずかちゃんです。
いなかのおばあちゃんがげんきくんがひとりで寝られるようにと作ったぞうさんのふとん。
そのふとんで寝るとふしぎなできごとがおこります。
さいしょのよるは初めてひとりで寝たげんきくんが、そしてそのつぎのよるはげんきくんとおねえちゃんがふとんのぞうさんにのってそらをとびます。
とてもメルヘンチックなお話です。
ジーボとしてはいなかのおばあちゃんがげんきくんのためにつくったふとんというだけでとてもあったかいきもちになります。
きっとげんきくんのことを思いながらつくったのだろうなぁと考えるととてもほっこりしたきぶんになります。
みなさんもこの本を読んであったかい気持ちになってみてください。
ぞうれっしゃがやってきた
続いてのお話は1983年発行、小出隆司さん作、箕田源二郎さん絵の「ぞうれっしゃがやってきた」です。
このお話はノンフィクションです。つまり、実際にあったお話です。
第二次世界大戦のさなか、動物たちはばくだんがおりにおちておりがこわれたときに逃げ出してはたいへんだということで次々と殺されました。
ぞうもまた、例外ではありませんでした。
上野動物園では飼育員の努力も報われず、実際にぞうが殺されています。
そのお話は以前紹介した「かわいそうなぞう」のお話として有名ですね。
今回のお話は同じ戦争の期間を何とか生き延びたぞうたちのお話です。ジーボは戦争を生き残ったぞうがいたことをこの本で初めて知りました。
お話のぞうは名古屋の東山動物園で4頭が飼育されていました。
戦時中に残念ながら2頭が死んでしまい、2頭だけが生き延びました。
この2頭が生き延びたのは園長さんの軍や警察への必死の説得や飼育員のみなさんの努力があってのことです。
また、飼育員がこっそり軍馬のえさをぞうのえさとして与えていたことを見て見ぬふりをしていた協力者が軍にいたことでぞうは何とか生き延びることができました。
そして戦後間もないころに東京のこども議会の代表がぞうを貸して欲しいとやってきます。
しかし、ぞうは既に年老いて弱っていることなどがあり、貸し出しは実現しませんでした。
その話を聞いた国鉄(いまのJR)JRはこどもたちを東山動物園へ招待する特別列車(ぞうれっしゃ)をしたて、ぞうを一目見たいというこどもたちの夢をかなえてくれました。
国鉄も今では考えられないような粋な計らいをしたものだと感心します。
このお話は今の時代に今一度、年齢を問わず全ての人に読んでいただきたい1冊です。
戦争においては動物や老人、子どもなどの弱者が犠牲になります。
現代はこの本が書かれた1980年代よりももっと戦争が身近な存在になってきていると感じざるをえません。
二度とこのような戦争を起こさない、巻き込まれないように一人一人が気にしていく必要があると思います。
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ぞうのみずあそび
3つめのお話は1992年発行、いとうひろしさん作、「ぞうのみずあそび」です。
この本は小さいお子さんむけのお話です。
絵もちょっぴり間の抜けた感じの楽しい絵になっています。
みなみのくにの草原のぎらぎらした太陽のしたで動物たちはひからびそうでした。
そこへ1頭のぞうがやってきてみずあそびをしようとさそいます。
けれどもいけまでは遠くとてもたどりつけそうもないと言います。
さるが、みんなを運んでくれたらいけまで行くと言いました。
ぞうはたいへんだけどみんなで水遊びがしたかったのでしかたなくみんなをのせていけへむかいます。
ようやくたどりついてみんなでいけにとびこんだら、ぞうがとびこむとみんながおぼれるといってぞうだけいけから出されました。不満なぞうは…
さそってあげたのはぞうなんだからぞうもいけに入れてあげないとね。
こういうところは子どもにはよくわからないというか気にかけない部分でしょうね。
なので、この本を読んだ時にぞうがかわいそうなこと、さみしい思いをすることをお子さんに伝えてあげてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。