皆さんこんにちは。ジーボです。今回はコネクテッドカーについて書きます。
コネクテッドカーとは
「コネクテッドカー」を直訳すると、「つながるクルマ」となります。
何につながるのでしょう?
それはインターネットです。つまり「コネクテッドカー」とは「パソコンやスマホと同じようにインターネットにつながるクルマ」ということになります。
2種類のコネクテッドカー
コネクテッドカーという場合、現在では2つの意味を持ちます。
一つはナビを介してインターネットにつながること。これは正確にはコネクテッドカーナビといったほうがよいでしょう。クルマ自身はインターネットにはつながっていません。
これは既に国内の各社で実現できています。例えばトヨタの「T-Connect」や、高級車ブランドであるレクサス向けのトータルコンシェルジュサービスの「G-Link」などがあります。T-Connectは、専用のT-Connectナビにスマホなどクルマのオーナーが持っている通信機器をつなぐと、音声対話エージェントやインターネットを活用したスポット検索、周辺交通情報にマイカーセキュリティ機能などが無料で使えるようになります。
もう一つはクルマ自身がインターネットにつながる本当の意味でのコネクテッドカーです。
今回はクルマ自身がインターネットにつながることによるメリットとデメリットを以下で説明します。
つながるメリットは?
インターネットにつながることでどんなメリットがあるのでしょうか?
クルマから位置情報や外気温、ワイパーの動作情報を取得して道路沿いの天候予測につかう計画や目的地へ誘導する等の自動運転、前方信号の変化を読み取って安全に止まる等の安全性向上、走行管理などのサービスが考えられています。
現在実現できているものとしてはアメリカのテスラ社のクルマで夜のうちにアップロードされて、新しい機能が加わるといったことができています。
また、メルセデス・ベンツには「Mercedes me Connect」というのがあります。ドライバーの「安心・安全」をサポートする機能と、運転の「快適さ」を高めるサービス、さらに車を離れてスマホだけで駐車操作ができるという「リモートパーキングアシスト」の3つで構成されています。
「安心・安全」の部分では自動車にLTE対応のSIMを内蔵して専用通信機を常時オンラインにする機能を搭載して、万が一の車両故障、あるいは交通事故が発生した場合には自動的に緊急通話が専用のコールセンターにかかる仕組みとなっています。
これは2017年1月からロシア、2018年4月からは欧州で、通信機能を持った自動緊急通報システムの搭載が義務化されている為、BMWなどでも同様のサービスが実現されています。
このように欧州では日本よりも普及していると言えます。
つながるデメリットは?
一方いいことばかりではなく、デメリットもあります。
パソコンやスマフォと同様にコンピュータウィルスやハッキングの危険にさらされます。ハッキングされて乗っ取られた場合、勝手にハンドルを動かしたり、急加速させたり、ブレーキをきかなくさせたりすることも可能です。
実際に2015年にはJeepがハッキングされ、外部から無線でワイパーを勝手に動かされたり、エアコンを操作されたりしています。これによりクライスラーは140万台をリコールしたという問題も起きています。
これからどうなる?
では、コネクテッドカーはこれからどうなっていくでしょうか?
結論としてはますます発展していくと言えます。
現時点でも一部メーカーで実現できていますから、今後セキュリティ面を強化してますます増えていくと思います。
ニッサンは2022年に100%の車をコネクテッドカーにする目標を立てています。
ジーボの考え
個人的にはコネクテッドカーには乗りたくありません。
外部からクルマを乗っ取られたりするのが怖いからです。
セキュリティ面をどんなに強固にしても完璧はありえないと思うからです。
それはパソコンでのウィルス対策の現状が示しています。
車の盗難と同じで、いたちごっこになるのは目に見えています。
パソコンでは過去に「一番セキュリティが強固なのはネットにつながないことだ」と言われました。
そのとおりだと思います。
クルマをネットにつなぐ必然性をジーボは感じません。
それでも世の中の流れはコネクテッドカーに進んでいくことでしょう。
できればつながないことを選べる選択肢を残しておいて欲しいとクルマメーカーにはお願いしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またの機会にお会いしましょう。