絵本【ペンギンホテル】牛窪良太さん作、日本昔話【ぶんぶくちゃがま】、【そよそよさん】仁科幸子さん作を紹介。

皆さんこんにちは。ジーボです。今回は3つの絵本を紹介します。


ペンギンホテル

まず最初のお話は2017年発行、牛窪良太さん作の「ペンギンホテル」です。

このお話の主人公はホテルで働くペンギンたちです。ライオンやアザラシの親子、白クマの親子たちがお客さんとしてやってきて、ペンギンのおもてなしを受けるというものになっています。

中には思いがけないお客さんもいます。それは読んでのお楽しみです。

牛窪さんの絵はとても表情が豊かでペンギンのピョコピョコうごいている様子や氷の上を滑っている姿、泳いでいる姿がまるで本当に動いているかのように思えました。

こういったペンギンの様子を見ていると自然と笑みがあふれてくるお話になっています。

このお話をお子さんに読み聞かせする前にテレビやDVDなどで本物のペンギンの姿、動きなどを見せてあげるとより楽しさが伝わると思います。ペンギンたちの愉快な様子をお子さんと楽しんでください。


ぶんぶくちゃがま

続いてのお話は日本の名作昔話「ぶんぶくちゃがま」です。紹介する本は2010年の発行、富安陽子さん文、植垣歩子さん絵で描かれています。

お話の内容は言うまでもないかもしれません。たぬきがある日お寺のお供え物を狙って入り込みましたが、お寺の小僧さんに見つかりそうになり、慌てて茶釜に化けます。

そうとは知らない小僧さんは和尚さんにお茶を入れる為に茶釜を火にかけます。たぬきは我慢できずにあたりを転げまわり、元の姿に戻れなくなってしまいました。

元の姿に戻れず山に帰れなくなったたぬきは古道具やのおやじさんに助けられ、恩返しにぶんぶくちゃがまとして見世物小屋で芸を披露してお金を稼ぎ、古道具やのおやじさんは裕福になったというお話です。

児童文学作家の千葉幹夫さんによると「ぶんぶくちゃがま」は二つのお話が重なった昔話ということです。

一つはたぬきやきつねが恩返しをするお話です。

もう一つは群馬県に実在する茂林寺につたわるお話で、守鶴という老僧の持つ茶釜は千人分のお湯を沸かしても尽きることが無かったという伝説で、この茶釜は人々に福を分けるので分福茶釜(ぶんぶくちゃがま)と言ったそうです。この守鶴という老僧は実は千年生きたたぬきだったというオチもついています。

「ぶんぶくちゃがま」には今回紹介したお話の他にも何度も違うものに化けるものもあるそうです。岩手県遠野市の話では、子どもにいじめられているところを貧しいおじいさんに助けられたきつねが、恩返しの為に釜、美しい女性、馬と次々に化けて自分を売らせておじいさんに富をもたらす話になっています。

また、題名の「ぶんぶく」は人々に福を分けるという意味ではなく、一般にはお湯が沸くときの音からきているとされています。


そよそよさん

最後は2006年発行、仁科幸子さん作・絵の「そよそよさん」です。

仁科さんはアートディレクターとして日本デザインセンターに勤務するかたわら、森や小さな生き物、精霊などをテーマにした作品を発表していました。その後独立して挿絵や絵本の仕事に携わったそうです。

このお話のそよそよさんも森の精霊といった感じでしょうか。春が来たことを森の木や草花、土の中のいきものや水の中の生き物、森の動物達と、次々に春を伝えていきます。最初のページでは土の色だった絵が徐々に淡い緑にあふれていく様子はまさに春がやってきたことの表現する絵となっています。

お話はどちらかと言えば小さなお子さん向けです。次々と現れる動物達の名前を話しながらページをめくっていくのが良いかなと思います。そよそよさんの春の伝え方も真似してみるのも良いと思います。お子さんの可愛い姿が目に浮かぶようです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、またの機会にお会いしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする