絵本 ジョン・クラッセンさんの「どこいったん」と山口みねやすさんの「あはっとおばあさん」を紹介

皆さんこんにちは。ジーボです。今回は2つのお話についてご紹介します。


どこいったん

 最初のお話は2011年発行、ジョン・クラッセンさん作、長谷川義史さん訳の「どこいったん」です。原題は「I WANT MY HAT BACK」です。

お話

 お話の内容はクマ(だと思う。だぶん…)が自分の帽子を捜して色々な動物に聞きまわるというものです。これを関西弁を使って表現しています。最初の文は「ほくのぼうしどこいったん?さがしにいこ」です。この淡々とした言い回しが原文にあっていたのでしょう。このように感情があまり出ない感じでお話は進みます。

 多くの動物たちに帽子について聞きますが、誰に聞いても知らないと答えます。しかし、たった一匹、ウサギだけは感情が出た物言いで知らないと答えます。実はウサギはウソをついていたのです。本当はクマの帽子をかぶっていたのです。にもかかわらず気が付かないクマ。ウサギの返事に違和感を覚えつつも、そのまま過ぎ去ってしまいます。その後カメに会い、帽子について尋ねるも、カメは帽子については何も語らず、自分が岩に登ろうとしていることを語ります。それに対して岩に乗せてあげる心優しいクマ。その後も何匹もの動物達に帽子について尋ねますが、帽子は見つからず。悲しみに暮れているところへシカがやってきます。シカはどうしたのかと尋ね、クマは帽子を捜しているが見つからないと答えます。シカはどんな帽子なのか尋ねると、クマは帽子の特徴を答え始めます。その時です。ウサギが同じ特徴の帽子をかぶっていたことを思い出しました。

 この時、初めてクマの感情が溢れるように感じました。カメを岩に乗せてあげた親切なクマが突然にこみ上げてきた怒りをウサギにぶつけているようでした。見つめ合う(にらみ合う感じではなかったです)二匹。そこに言葉はありません。二匹はここでどんなやり取りをしたのでしょうか?この本を読んだ時にお子さんと話し合ってみてください。

 その次のページからはなぜかウサギの姿が消えます。そして帽子をかぶったクマだけが座っています。そんなところへリスがやってきてクマに聞きます。「ぼうしをかぶったうさぎ、どこいったん?」。これに対しクマは違和感のある答え方をします。そんなウサギは知らないと。そう、ウサギがクマにウソをついたときのように…。


あはっとおばあさん

 さて、続いてのお話は2008年発行、山口みねやすさん文、絵の「あはっとおばあさん」です。題名と表紙からこの本も帽子にまつわるお話かな?と思い、本を開きましたが帽子は全く関係ありませんでした。

お話

 一人暮らしのおばあさん、毎日畑で仕事をして、夜は星を眺めて暮らしていました。そこへ色々な動物たちがやってきます。おばあさんはやって来た動物たちに餌を与えます。

 動物たちはそれぞれの鳴き声でおばあさんにお礼を言います。それに対して「あはっ」と喜ぶおばあさん。いろいろな動物たちが次から次へと現れるのは子供たちにとって次のページにどんな動物が現れるのだろうという好奇心を駆り立てます。また、それぞれの動物たちの鳴き声がどんな鳴き声かを知る(学ぶ)機会なると思います。(一部鳴き声でない動物もいますが…)読み聞かせをする際には動物の声をなるべくその動物らしい声で表現してあげてください。また、カラフルな絵も子供にはうれしい要素だと思います。最後にはおばあさんの部屋いっぱいに集まる動物達(人もいますが…)。この絵の中にはお話には登場しない動物たちもたくさん描かれています。ひとつひとつ動物たちの名前と鳴き声をお子さんと一緒に話し合えばより一層本の魅力を引き出すことが出来ます。この本を読んだらぜひやってみてください。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 では、またの機会にお会いしましょう。

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