絵本「山おとこのてぶくろ」を紹介。日本昔話。松谷みよ子さん文、田島征三さん絵。正直ものは…

皆さんこんにちは。ジーボです。今回のお話は1984年発行、松谷みよこさん文、田島征三さん絵の「山おとこのてぶくろ」です。

はじめに

 このお話は陸奥二戸に伝わる昔話です。昔話を読むとき、ジーボはなぜそのお話が長年伝わってきたか?を考えてしまいます。

もちろん当時は娯楽も少ないでしょうから、長く語り継がれてきたと考えられます。

しかし、単なる娯楽ではなく、お話の中に教訓が含まれていることが少なくないと思います。

このお話では、「ウソをつくとひどい目にあうぞ、正直であることが幸せにつながるんだよ。」という教訓があると思います。

おはなし

 さて、このお話に出てくるのは夫婦とその娘三人で、疲れてあくびが出るたびに娘を一人ずつ山おとこに嫁として連れ去られます。山おとこは連れ去った娘に留守番をさせ、留守中にてぶくろを飲んでおくことと、鍵のかかった二つの部屋は決して開けたり、のぞいたりしないことを言いつけます。ジーボは最初、「てぶくろをのんでおけ」という文は方言なのかと思いました。けれども、読み進めて見ると、本当に「飲む」ことだとわかり、無理難題を言うものだと驚きました。

 一番目と二番目の娘はてぶくろを飲むことができずに、飲んだと山おとこにウソを言い、二つの部屋を開けながら、やっていないとウソをつきました。山おとこはそのウソを見破り、二人の娘は殺されてしまいます。

 一方、三番目の娘はてぶくろを飲み、二つの部屋を開けたことを正直に話します。山おとこは喜び、正直な娘を嫁にしたかったと涙を流して言います。

 結局、山おとこは死んでしまいますが、三番目の娘はその後、幸せに暮らすことができました。

 一番目と二番目の娘はとてもかわいそうなのですが、ウソをつくと恐ろしいめにあうぞと子供たちに戒めることを狙っていたのではないでしょうか?

そして、正直であれば三番目の娘のように幸せになれるよと、語っているのだと思いました。

あとがき

 このお話の文を書いた松谷みよ子さんは日本民話の会の運営委員をされており、この本の日本みんわ絵本シリーズの監修もされています。そんな松谷さんがあとがきで書かれている文を載せておきます。

 ああ。つかれてあくびをすると山男が出てきて娘を連れていく。青ひげを思わせるこの話は、日本ではごく稀で、その不条理さに魅せられた。胸にこたえた。

 日本の昔話の中で極めて稀なこの話には、もう一話連れがあった。佐々木徳夫氏によって集められた「ああ、ああ」である。異なりながら重なりあう二つの話を見つめているうちに、卒然として私は山男の悲しみに思いいたった。同時に田島征三氏こそと思ったのである。

 ジーボにはほとんど意味が分からないですが、連れの話「ああ、ああ」が気になりました。この話にはどんな教訓が含まれているでしょうか?

 そして、「山おとこのてぶくろ」とどんな関係があるのか?興味がそそられます。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 ではまたの機会にお会いしましょう。

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