皆さんこんにちは。ジーボです。
今回のお話は2016年発行、ふくざわゆみこさん作の「ぎょうれつのできるレストラン」です。
あらすじ
フクロウのこどもポーのゆめはコックさんになることです。
ポーのおうちはレストラン。
ぐうぐう山のてっぺんにひょっこりとび出したおみせはとりたちに大人気です。
りょうりをつくるのはポーのおとうさんとおかあさん。
きょうはたびに出るわたりどりさんたちのおわかれかいでキッチンは大いそがしです。
「ぼくにもおりょうりつくらせて!ずーっとそばで見てたからつくりかたちゃんとおぼえたよ!」
とポー。
おてつだいがしたくてしかたがありません。
けれども
「ポーにはまだ大きなフライパンはもてないよ。」
とおとうさん。
おかあさんも
「とべるようになって、もりでこのみをさがしにいったり、ぼくじょうにたまごやチーズをもらいにいったりできるようになったらね。」
とおりょうりづくりをゆるしてもらえません。
ポーはおつかいにいけることをしめそうと、とんで見せようとします。
けれども下のえだにぽすん、ぽすんとおちて、とうとう草の上までおっこちてしまいました。
見上げても木のてっぺんにあるレストランははっぱにかくれて見えません。
ポーはあわてて木をのぼろうとしますが、すべってのぼれません。
そんなとき
「こまったなぁ…」
とどこかからこえがきこえました。
ポーがこえのするほうにいってみると、おいもの山の上でモグラさんがためいきをついていました。
わけをきいてみると、モグラさんはおいもをそだてるのがとくいでたべきれないくらいいっぱいとれたから、みんなにたべてもらおうとおいものレストランをつくりました。
ところが、モグラさんはおりょうりがへたでなにをつくってもこげいもになってしまうとこまっていました。
ポーは目をかがやかせて
「ぼくにおりょうりさせて!」
とたのみました。
モグラさんは大かんげい。
さっそくモグラさんのキッチンへいってみると、おなべもフライパンもポーにちょうどいいサイズです。
ポーはスイートポテトをつくりました。
するとおいしそうなにおいにつられてくいしんぼうのどうぶつたちがあつまってきました。
そのころそらの上ではわたりどりさんたちがみなみへきたへたびだっていき、木の上のレストランはようやくおちつきました。
おとうさんとおかあさんはようやくポーがいないことに気がつき、いえじゅうをさがしましたが、みあたりません。
すると木の下のほうからにぎやかなこえがきこえました。
木の下にはぐうぐう山のどうぶつたちのぎょうれつができていました。
ポーはおいもをつかっていろいろなりょうりをつくりました。
ポーのおいもりょうりはあっというまにみんなのおなかの中へ。
「ぼくのそだてたおいも大人気!」
とモグラさんもうれしそうです。
おいものやまはどんどんなくなってさいごのおりょうりです。
おきゃくさんはポーのおとうさんとおかあさんでした。
二人はポーのおりょうりをたべて、ポーがレストランのコックをすることをみとめます。
ところが、とてもこまったことにまだじょうずにとべないポーはとうぶん木の上のおうちにかえれそうもありません。
ポーはかなしくてなきそうになりました。
すると、それを見ていたぐうぐう山のみんなはひそひそとわになってなにかそうだんをはじめました。
それからポーのところにやってきてわらっていいました。
「ぼくたちにまかせて!」
そして…
感想
ポーが一人前のコックとしておとうさんとおかあさんに認めてもらえてよかったですね。
誰かに認めてもらえることはとてもうれしいことです。
ポーはとてもうれしかったと思います。
ただし、ポーはフクロウとしても一人前になる必要がありますね。
早く自由に飛べるようになって欲しいですね。
ところで、おいものレストランはこのあとどうなってしまうのでしょう?
ポーが自分の家のコックさんになると、コックさんがいなくなってしまいますね。
それにおいもも全部使い切ってしまったのでもう閉店でしょうか?
モグラさんが少しかわいそうな気がしました。
でも今度おいもがたくさんできたらポーの家のレストランで使ってもらえそうだから心配しなくても良いかな。
では、またの機会にお会いしましょう。