皆さんこんにちは。ジーボです。
今回のお話は、1985年発行、斎藤君子さん文、遠藤てるよさん絵の「かもとりごんべえ」です。
あらすじ
むかしごんべえさんという かもとりがいました。
あるふゆのこと、ごんべえさんはかもを一わ一わとるのが めんどうになりました。
一どに百わもとる うまいくふうがないかとかんがえたあげく、ながいあさいと のさきにまめをひとつぶとおしてぬまのほとりにほおりなげておきました。
にしの空に日がかたむきかけたころ、かもがむれをつくってとんできて、ぬまにおりると えさをあさりだしました。
そのうち一わのかもがまめを見つけてパクリとたべたかとおもうとおしりからチリンと出しました。
それをつぎのかもがパクリとたべてチリンと出し、それをまたつぎのかもがパクリとたべてチリン…。
こうしてひとつぶのまめがつぎからつぎへとかものおなかの中をとおりぬけていきました。
さて、つぎのあさ、ごんべえさんがくらいうちにぬまへいってみるとたくさんのかもがじゅずつなぎになってねむっていました。
かずをかぞえてみると九十九わであと一わで百わになるところです。
ごんべえさんはよろこんであたりをみまわしました。
そうこうするうちにひがしの空にお日さまがのぼってきて、ねむっていたかもが目をさましました。
かもは九十九わ いっせいに大空めざしてとびたちました。
あわてたごんべえさんはむちゅうであさいと にしがみつきました。
かもはごんべえさんをぶらさげてゆうゆうと大空をとび、くもの上まできてしまいました。
そして…
感想
斎藤さんはあとがきで次のようなことを書いています。
「空を飛ぶということは洋の東西を問わず、人々が抱き続けてきた夢でした。外国の昔話にはほうきにまたがって空を飛ぶ魔女や空飛ぶじゅうたんが登場し、日本には風に吹かれて天に上る傘屋の話や、桶にたがをはめようとして跳ね飛ばされる桶屋の話など、面白い話が伝わっています。私は鴨を一度に百羽もとる工夫をあみだしたり、雲の上から大張り切りで雨を降らせたりおっかなびっくり地震の神様の手伝いをするごんべえさんがいとおしく、この話を選びました。」
ジーボも一度に百羽とる工夫には関心しました。
この方法を実際にやってみたら、どうなるんでしょうか?
きっとどこかの誰かがやっているのではないかと思います。
実際にはこんなうまくいかないと思いますが、やるとどうなるのか是非とも知りたいです。
では、またの機会にお会いしましょう。