皆さんこんにちはジーボです。
今回のお話は2017年発行、ジェン・ブライアントさん文、ボリス・クリコフさん絵、日当陽子さん訳の「6この点 点字を発明したルイ・ブライユのおはなし」です。
あらすじ
ルイはクヴレ村という村で生まれました。
3さいで村にすんでいる人たちのなまえをぜんぶおぼえるほどとてもかしこい子でした。
ルイがいちばん好きなことはパパのしごとを見ることでした。
ごわごわしたかわひもがパパの手にかかるとすべすべでやくにたつものになりました。
ルイははやくパパのようになりたいとおもっていました。
こんなちいさなじぶんでもパパのようにできることを見せようとしました。
ルイは「せんまいどおし」というどうぐを手にとり、パパがするようにつかおうとしました。
けれどもしっぱいし、かた目をきずつけてしまいました。
おいしゃさんはルイのかたほうの目にほうたいをまき、けっしてさわらないようにルイにいいきかせました。
けれどもほうたいはすごくかゆくてルイはかいてしまいました。
このため、えんしょうがべつの目にひろがってしまい、ルイはなにもみえなくなりました。
ルイは大きくなると村の子どもたちといっしょに学校にいきました。
目がみえないのでいちばんまえのせきでともだちがきょうかしょをよんだりするあいだ、それをきいてあんきしました。
ルイはほかの子のようにじぶんでよんだりかいたりしたいとおもっていました。
10さいになったころ、ルイのいえのちかくにすんでいたはくしゃくふじんがルイのためにおうりつもう学校(目の見えない人のための学校)にてがみをかいてくれました。
しばらくたって「ルイをかんげいする!」というへんじがきました。
かぞくはまだ10さいとちいさいのでおうりつもう学校へいくことにはんたいしましたが、ルイは目の見えない人のためのほんがある学校にいくけっしんをしました。
おうりつもう学校のせいかつはくるしいものでした。
先生はきびしく、じょうきゅうせいたちはいじわるでものをぬすんだりしました。
ルイはいえがすごくこいしかったのですが、ゆうしゅうなせいとだけがよめるという目の見えない人のための本をよむためにいっしょうけんめいべんきょうしました。
そしてとうとうその日がやってきました。
ルイはとしょしつへつれていってもらいました。
そこで大きな本を出され、もりあがったもじをなぞるようにいわれました。
ひとつづつのもじはとても大きく、ひとつづりのことばはルイの手ぐらいでした。
そしてひとつぶんはページのはんぶんもつかいます。
ほかのほんもおなじでした。
ルイはがっかりしました。
こんなほんを100さつよんでもたくさんのべんきょうになるとおもえなかったからです。
ある日、校長先生のピニエはくしがみんなをあつめていいました。
「フランスのりくぐんたいいがひみつのメッセージをおくるあんごうをつくりました。あんごうは目で見るものではなく、手でさわってよむものなのでこの学校でもつかえるかもしれません。」
校長先生はよみかたをおしえてくれました。
それはかんたんではありませんでしたが、ルイはあんごうをよむことができるようになりました。
ルイは校長先生にかきかたについてききました。
校長先生は木のわくのまん中にきんぞくがついているどうぐの下にかみをおき、てんぴつというするどいどうぐでかみにあなをあけてかくことをおしえてくれました。
ルイはなんしゅうかんもれんしゅうしました。
とてもむずかしくて、ほかのせいとたちはおぼえるのをあきらめました。
ルイはそれからみんながねむったあとのよるおそくにたいいのあんごうをかんたんにするほうほうをなん百とおりもためしました。
1年がすぎ、また1年がすぎ、さらに1年がすぎて、ルイは15さいになりました。そして…
わずか15才で点字を発明したルイはとても優秀な人だったのですね。
この点字は現代においても使われているそうです。
点字によって目の見えない人たちでも目の見える人たちと同じように本を読み、書き、学ぶことができるようになりました。
これはとてもすごいことです。
恥ずかしながらジーボはルイについて全く知りませんでした。
点字の歴史がとても古いことも、15才の努力家が作ったことも知りませんでした。
何より点字について深く考えたこともありませんでした。
身近でないとわからないことはたくさんありますね。
何とかしたいと思う心が人に力をあたえるのでしょうか?
諦めずに挑戦していくことが大事だなと思いました。
最後にルイの功績についてヘレンケラーが残した言葉を紹介します。
人類がグーテンベルクの恩恵を受けたように私たち目の見えないものは、ルイ・ブライユの恩恵を受けた。 - ヘレンケラー ー
(グーテンベルクは活版印刷を発明した人物。活版印刷のおかげで多くの人々が本を手にすることができるようになりました。)
では、またの機会にお会いしましょう。