各社の自動ブレーキの対応、今回はマツダとスバルです。スバルはレベルの高い自動ブレーキを持っていることは既にご存知だとは思いますが、マツダも負けないくらいレベルの高い自動ブレーキを持っています。
目次
マツダ
マツダは全てi-ACTIVESENSEと言いますが、デミオのみほかの車種と仕様が異なります。断言はできませんが、デミオのみ古いタイプなのだと思います。
i-ACTIVESENSE(デミオ)
車種:デミオ
- 赤外線レーザーセンサー+フォワードセンシングカメラ+ミリ波レーダーセンサー
- 衝突被害軽減・回避支援可能な速度 4~30Km/h
- 先行車両に対して回避可能な速度 4~30Km/h
- 歩行者に対して回避不可
- 停止中の歩行者を検知不可
- 移動中の歩行者を検知不可
- 自転車検知不可
- 動物検知不可
- 誤発進抑制装備
2018年2月追記
デミオも人検知できる自動ブレーキに変わりました。以下の記事を参照。
自動ブレーキ関連情報5題、デミオ、オデッセイ、ウェイク、トヨタセーフティセンス、アイサイトの情報
i-ACTIVESENSE
車種:アクセラ、アテンザ、CX-3、CX-5
- フォワードセンシングカメラ+ミリ波レーダーセンサー
- 衝突被害軽減・回避支援可能な速度 4~80Km/h
- 先行車両に対して回避可能な速度 4~80Km/h
- 歩行者に対して回避可能な速度 10~80Km/h
- 停止中の歩行者を検知可能
- 移動中の歩行者を検知可能
- 自転車検知不可
- 動物検知不可
- 誤発進抑制装備
新世代のモービルアイ社製のカメラとミリ波レーダーを組み合わせて使う自動ブレーキは性能が高いです。JNCAPの試験では車の陰から出てくる歩行者を認知しての自動ブレーキ停止は45Km/hまで停止可能なのに対してスバルのアイサイトは35Km/hまでと国内では最も優秀です。但し、マツダのシステムは夜間の歩行者に対応していないようです。一定の明るさが得られないと歩行者検知を停止してしまうようなのでご注意を。これはスバル以外はどこも同じ状況と考えてよいと思います。
スバル
スバルは言わずと知れたアイサイトです。現在バージョン2とバージョン3、ツーリングアシストの3種類があります。
アイサイト(Ver.2)
車種:エクシーガクロスオーバー7
- ステレオカメラ
- 衝突被害軽減・全車速衝突回避・相対速度差50Km/h以内
- 先行車両に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 歩行者に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 停止中の歩行者を検知可能
- 移動中の歩行者を検知可能
- 自転車検知可能
- 動物検知可能かもしれない
- 誤発進抑制装備
アイサイト(Ver.3)
車種:レガシィB4、レガシィアウトバック、インプレッサ、XV、フォレスター
- ステレオカメラ
- 衝突被害軽減・全車速衝突回避・相対速度差50Km/h以内
- 先行車両に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 歩行者に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 停止中の歩行者を検知可能
- 移動中の歩行者を検知可能
- 自転車検知可能
- 動物検知可能かもしれない
- 誤発進抑制装備
アイサイトツーリングアシスト
車種:WRX S4、レヴォーグ
- ステレオカメラ
- 衝突被害軽減・全車速衝突回避・相対速度差50Km/h以内
- 先行車両に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 歩行者に対して回避可能な速度 相対速度差50Km/h以内
- 停止中の歩行者を検知可能
- 移動中の歩行者を検知可能
- 自転車検知可能
- 動物検知可能かもしれない
- 誤発進抑制装備
マツダで書いたJNCAPの試験ではマツダの新世代システムに後れを取ったものの、依然として総合的に最も優秀なのはアイサイトと言えます。上記を見ても赤字になるところがありません。また、アイサイトはマツダの新世代システムと異なり、夜間でも動作するようなので見えれば人検知ができるようです。すばらしい!
2018年2月追記
アイサイトの自主開発を終了するという情報が入ってきています。Ver.4は機能が低下する恐れがあるようです。詳細は以下の記事をご覧ください。
自動ブレーキ関連情報5題、デミオ、オデッセイ、ウェイク、トヨタセーフティセンス、アイサイトの情報
まとめ
マツダとスバルは販売においてもライバル的な関係にあると思います。自動ブレーキについてもお互いに切磋琢磨してどんどん性能の良いものにしていって欲しいと思います。それにしてもその他の会社はいつ頃この2社に追いつけるのでしょうか?気合を入れて真剣に開発を進めて欲しいものです。