絵本 ヘレン・クーパーさんの「かぼちゃスープ」と新美南吉さんの「ごんぎつね」を紹介。となりの芝生は良く見える。償いきれない後悔の哀しさ。

皆さんこんにちは。ジーボです。

今回のお話は2本です。


「かぼちゃスープ」

最初のお話はヘレン・クーパーさん作、せなあいこさん訳の「かぼちゃスープ」です。

日本では2002年に発行されていますが、原本は1998年に発行されています。

また、この本は1999年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞しています。

この賞はイギリスで出版された絵本の中からその年最も優れた作品の画家に贈られる賞です。

賞の名まえは今でも世界中で愛されている挿し絵画家のケイト・グリーナウェイにちなんでつけられています。

あらすじ

森の中のふるぼけた白いいえ。

そこには、ネコとリスとアヒルがすんでいました。

せかいいちおいしいカボチャスープは、ネコがきりわけ、リスがかきまぜ、アヒルがしおであじをつけます。

スープをのんだらえんそうかいです。

バグパイプをふくネコとバンジョーをひくリスと、うたをうたうアヒル。

それからみんなでふとんをつくります。

ネコがぬいあげ、リスがもようをつけて、しあげにアヒルがはねをつめます。

できあがったふとんでいっしょにベットでねむります。

このいえでは、やくめがちゃんときまっていてけんかなんかおこらないはずでした。

ところがあるあさ、アヒルが

「ぼくがスープをかきまぜる!」

といい出しました。

これにはネコもリスも大はんたい。

ひとそうどうおこります。

とうとうアヒルは、にもつをまとめて出ていってしまいます。

あさごはんにも、ひるごはんにももどらず、とうとうゆうがたになります。

スープのじかんなのにアヒルがいない。

それでも2ひきはスープをつくります。

けれどもちっともおいしくありません。

しおのりょうがおおすぎて、しょっぱいスープになってしまいます。

2ひきはアヒルをさがしにいくことにします。

森の中をあっち、こっちとさがしますが、見つかりません。

あきらめていえにかえるとあかりが!?

感想

賞を取っているだけあって絵には色々な工夫がされています。

スープ作りの役割を1頁でまとめて表現したり、けんかの部分は4コママンガのように表現したり、アヒルが帰ってくるのを待っている様子も1頁でまとめて書いています。

またアヒルを探して森へ行った時に、途中であれこれ妄想する時の表現は、日本のマンガ的で絵だけでも楽しめるようになっています。

お話と絵の絶妙なハーモニーを楽しんでみてはいかがでしょうか?


「ごんぎつね」

続いてのお話は新美南吉さん作、柿本幸造さん絵の「ごんぎつね」です。

このお話は小学校の教科書にも載っていたのでご存知の方も多いと思います。

画像の本は講談社の名作絵本として2013年に発行されたものです。

このお話には思い出があります。

小学校の授業でごんぎつねの絵を描くことになり、それで金賞をもらいました。

絵で賞をもらったのはこれが最初で最後だったのでとても強く記憶に残っています。

あらすじ

ひとりぼっちのごんぎつね「ごん」はよるでもひるでもあたりの村へ出てきてはいたずらばかりしました。

ある日ごんが川へいってみると兵十(ひょうじゅう)というわかものが水の中に入ってさかなをとっていました。

ひょうじゅうが目をはなしたすきにごんはとったさかなやうなぎを川の中めがけてなげこみました。

十日ほどたってごんは村のおそうしきのれつを見ます。

おそうしきはひょうじゅうのおかあさんのものでした。

ひょうじゅうのおかあさんはびょうきでねていましたが、しんでしまいました。

ごんはおもいました。

「ひょうじゅうがこのあいださかなをとっていたのはおっかあ(おかあさん)にうなぎをたべさせるためだったのか。それをわしがいたずらをしたもんだからおっかあはうなぎをたべたいとおもいながらしんだのだろう。あんないたずらをしなければよかった。」

ひょうじゅうはいままでおかあさんとふたりでくらしていたので、おかあさんがしんでひとりぼっちになってしまいました。

ごんはじぶんとおなじひとりぼっちとなったひょうじゅうにうなぎのつぐないをしたいとおもい、まい日山でくりなどをどっさりとってはひょうじゅうのうちへおいていきました。

そうしてなん日かたったある日、ひょうじゅうはうちの中へ入るごんを見つけます。

そのすがたを見たひょうじゅうはこのあいだうなぎをぬすんだごんぎつねが、またいたずらをしにきたとおもいました。

そして…

感想

ウナギの償いの為に毎日栗などをおいていましたが、ごんはどんな気持ちだったのでしょうか?

どんなに償っても兵十のおかあさんは生き返りません。

決して癒されることのない後悔の念を持ちつつ、ごんは毎日栗を運んでいたのではないでしょうか?

そしてお話の最後には兵十もまた、同じ後悔をすることになります。

悲しいお話です。

では、また次の機会にお会いしましょう。

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