皆さんこんにちは。ジーボです。
今回のお話は日本の昔話から「てんぐのかくれみの」を紹介します。
日本の昔話に限った事ではないのかもしれませんが、この本の解説によると、このお話は様々な形で伝えられているようです。
この本では主人公は彦八という青年ですが、地方によっては ばくち打ち、うそつき、炭焼き、吉五、彦一などばらばらです。
てんぐをだます道具についても竹筒の他にモミ通し、穴あき銭、遠メガネなどがあります。
現代のように録画や録音もできず、口伝えになりますのでしかたのないところでしょうか。
あらすじ
ひこはちというわかものが、てんぐがもっているかくれみの というふしぎなたからものをとるために山にいきます。
かくれみの とは、この みのをきると、だれからもすがたが見えなくなるというものでした。
ひこはちはたけづつをとおい さきまで見える、せんりメガネとうそをついて とおい先のできごとが見えるかのようにふるまいます。
これを見たてんぐは、じぶんも見たくなり、ひこはちにいちどでいいから見せてくれとたのみます。
しかし、ひこはちはだいじなたからものだといって見せてくれません。
てんぐは、じぶんのたからものであるかくれみの とすこしのあいだだけ、こうかんしてくれるようにひこはちにたのみ、ひこはちはまんまとかくれみのを手に入れることにせいこうします。
てんぐは、あとでだまされたことをしりますが、ひこはちは かくれみのをきてにげてしまったため、すがたが見えずおいかけることができませんでした。
かくれみのをきたひこはちは町でいたずらをしてたのしんでいました。
ところがある日、ははおやが、かくれみのをやいてしまい、はいになってしまいます。
あきらめきれないひこはちは、そのはいをからだにぬり、すがたをけすことにせいこうします。
そして、ふたたびいたずらをはじめますが…
感想
みのをご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので説明しておきますと、みのというのは現代でいえば、レインコートになると思います。
子供の頃にこのお話を聞いて自分にもかくれみのがあったらいいなと思ったものでした。
皆さんの中にも同じように考えた方がいらっしゃるのではないかと思います。
透明人間になりたい!
なったらどうなるのか?
と考えるのはこんな昔からあったのですね。
未だに実現できない夢ですが…
このお話を読んだ後にかくれみのがあったらどんなことをしたいと思うかをお子さんと話し合ってみるのも楽しいと思います。
では、また次の機会にお会いしましょう。