絵本 「ふえをふく岩」を紹介。君島久子さん文、ネタバレあり。

皆さんこんにちは。ジーボです。

今回のお話は1973年発行、君島久子さん文、丸木俊さん絵の「ふえをふく岩」です。

このお話は中国海南島にすむ、リ一族の人々に伝わる民話です。

島に住む「ふえふき」と呼ばれる若者が一度肉を食べてみたいと思っていた母親の願いをかなえるために取った魚を市場に持って行き、肉と交換します。

この場面は当時の生活が物々交換で成り立っていたことを示しています。

さて、首尾よく肉を手に入れたふえふきでしたが、帰り道小さなたけのこを肉と交換して欲しいと頼んでいる老人を見かけます。

他の人々は全く相手にしませんでしたが、ふえふきは不憫に思い、自分の肉と交換します。

すると老人はこのたけのこを植えて、伸びて竹になったら、それで魚をとるかごと笛を二本作るといいと伝え消えてしまいます。

このシーンを読んでジーボはジャックと豆の木を思い出しました。

良き行いをすると良いことがあるようで家に帰って言われた通りたけのこを植えるとみるみる大きくなり一本の竹になりました。

ふえふきは竹を切って魚を取るかごと笛を二本作りました。

竹のかごは海に投げ込んでおくだけで魚がかごいっぱいに取れました。

このかごによってふえふきと母親の生活は日ましに良くなりました。

ここからは話は急展開します。

ある日かごには魚が一匹もかかっておらず、大きな貝がぽつんとありました。

貝を取り出してみると急に貝が開き、中からきれいな娘が現れます。

この娘は海の竜王の娘で竜王が娘をワニ大臣にお嫁にやることにしたことに抵抗し、逃げ出してきたということでした。

あくる日突然海が荒れだしました。

娘が言うにはワニ大臣が娘を取り返しに来たということでした。

いそいでかごを岸辺に置くと大きなワニがかごの上這い上がりました。

そのとたんにかごは山ほども大きくなり、ワニにかぶさり、岩山になってしまいました。

その翌朝になると今度は竜王が大波を起こして押し寄せてきます。

波が家の近くまできた時、いつかのおじいさんが現れ、竹で作った笛を吹き続けるように言って消えます。

ふえふきと娘が笛を吹き始めると波が少しづつ引き始めます。

二人は笛を吹きながら岸辺まで行くと波も岸辺まで引きました。

二人は幾日も幾晩も笛を吹き続けました。

浜の漁師たちいつまでも笛を吹き続ける二人を心配して集まってきて声をかけますが二人は振り向きもせず吹き続けていました。

みんなが近寄ってみるとそれはふえふきと娘ではなく、穴の開いた二つの岩が潮風にピューピュー鳴り響いていました。

普通の昔話ならこれでおしまいですが、このお話は更に続きがあります。

あるあさ一人の若者がふえふきと娘と母親がおじいさんとともに白い雲に乗っていたのを見たと証言します。

これで三人が無事であったことを印象付けてハッピーエンドという訳です。

雲に乗ってどこへいったのでしょうか?

きっとどこかで幸せに暮らしていると思いますよ。

では、またの機会にお会いしましょう。

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